・novelai作品
月の光がうっすらと差し込む石造りの神殿。その中央に佇むのは、圧倒的な肉感を誇る女神であった。
彼女の肌はしっとりとした蜜のように艶めき、滴るような曲線を描いていた。ふくよかでありながら、どこか妖艶な締まりを持つその体は、まるで贅を尽くした彫刻のよう。長い指で葡萄をつまみ、ねっとりと唇に運ぶと、果汁が零れ、白く豊満な胸元を艶かしく濡らした。
「あなたも味わってみる？」
甘く囁く声が、空気に震える。彼女の前に跪いた男は、昂揚と恐れを孕んだ目で見上げる。美神でありながら、どこか業を背負うような気配を持つ彼女に、男は逆らうことなどできなかった。
彼女は優雅に歩み寄り、その柔らかな手で男の頬を撫でる。その瞬間、芳醇な香りとともに、甘やかな陶酔が彼を包み込んだ。肉のぬくもりと、それを引き締めるほどよい圧迫。彼女の腕の中は、まるで果実の実る楽園のようだった。
「もっと、私を感じて……。」
囁く声に導かれ、男は無意識のうちにその温もりへと沈んでいった。理性などとうに手放し、ただ彼女の甘い誘惑に溺れるしかない。彼女の体は、もはや聖なるものではなく、ただひたすらに肉の悦びを司る神として、その存在を極めていた。
夜の闇は深まり、神殿の扉が静かに閉じられる。そこに響くのは、妖しく絡みつく甘い声だけだった。
2025-02-27
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